地震対策

新築を考える際に最近は地震対策をセットで考えられる方も多いと思います。
ここ10年でも東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震、など震度7の大地震が発生しています。

私は、このうち熊本地震を築半年で経験しました。

当時、二人目の子どもがは生まれてやっと1カ月経った頃でした。震源地からは10キロもなく、我が家も震度6を2回、震度5以上のゆれを10回以上感じました。ですが、結論から言いますと我が家は無傷です。断水や停電はありながらも、物も倒れず、いつもと同じ空間で過ごすことができました。 被害が少ない地域だったわけではありません。近所では全壊の家もあり、ほとんどの方が家から避難し、避難所や車中泊といった状況でした。

なぜ被害がなかったかというと制振ダンパーを入れていたからです。

実は、たまたま設計している頃夫との間で話にあがり、まさか本当に大地震が起きるとは思っていなかったのですが結果的にはとても救われました。なにより小さな子供が二人いる中、避難せずに安心して家で過ごせたことがとても幸せでした。 詳しくは、我が家で導入した住友ゴムのMIRAIEのホームページにも載っていますが、ぜひ住宅を建てられる際は地震対策もあわせて考えてください。費用が、、と思われる方も多いと思いますが、まずは住宅メーカーにご相談されてください。今は様々な対策が各メーカーあると思います。高いように感じますが、地震保険で仮に一年に一万円ですと、35年で35万円。それでも地震が起きた際は半額も保障されず、元には戻りません。そして地震で亀裂が生じた部分が直るわけでもありません。次に地震が来たらどうしようと不安になることもありません。なにより、地震後避難所で不安な気持ちで過ごすことを考えると、ぜひおすすめしたいです。

ただし、注意点もあります。

上物だけの対策ではなく、地盤もとても重要です!!

必ず、地盤対策をあわせて行ってください。地盤対策は地盤調査をしなければわからないため、土地購入や住宅の契約の段階では別途扱いになっていると思います。そこで100万円や場合によっては200万円となってくると、予定外だ、、となるべく安く抑えたくなる気持ちはわかります。ですが、それは必要経費であり今後やり直しがきかない重要な部分ですので、担当の方の話をよく聞き過剰である必要はありませんが、必要なだけの対応はしておいて下さい。

 

地震を経験して感じたことは、ニュースにも記事を書いております。

ぜひ、地震に強い家で安心して過ごしていただきたいと思います。


2022年06月08日

 食洗器

このページをご覧の方で、「もう家の設計は終わり、着工していて今更家事は楽にはできないな」という方がいたら、
ぜひおすすめしたいのが食洗器です!
「今の計画にもキッチンに食洗器ついているけど、、」いえ、大きさが違います!

私がおすすめしたいのは、海外製の幅60センチの食洗器です。

一番有名なのはミーレでしょうか。
ガゲナウやAEG、ASKOなどもあります。
日本のキッチンメーカーはどこもきめ細やかですごいと新製品が出るたびに感心しますがなぜか食洗器は小さいです。
収納を優先させるからでしょうか。
ですが、家事を楽にするためには大型の食洗器を一度見てみてください。
一食分どころか、一日分の食器と鍋が入ります。そして洗浄力も十分です。
食事が終わったらこの食洗器に入れれば終わりです。
鍋がこびりついていても気にしません。
毎日、食事後に食器洗いをしないで済むというのはとても楽です。
キレイに食洗器に並べる手間があるように思いますが、手洗いして水切りに並べるのと同じ要領ですのですぐに慣れます。

ミーレ製の食洗器は近年やっと国内メーカーでも採用されるようになったようです。
(2021年現在、クリナップ、LIXIL、ナスラック、ウッドワンで選択できるようです)
ミーレは海外製の中では高さが抑えられていてキッチン標準高さの850mmでも導入しやすいですが、
他メーカーは高さが入らず、キッチンの調整が必要になることが多いです。

それぞれ特徴がありますので比較されて、ぜひ住宅メーカーとキッチンメーカーに導入の可否をお尋ねください。

多少無理を言ってでも、毎日15分の時間確保のために頑張ってください。

ちなみに我が家はASKO製の幅60cmを導入しました。
カテラリーラックの使いやすさ、乾燥具合、金額を重要視して選んだ結果ですが、とても満足しています。(キッチン高さは860にしています)。
詳しくは 我が家のこと→キッチン をご覧ください。

 


2022年06月10日

 家事動線

家事を担う人にとっては家事動線はとても大切です。

毎日のことですので、なるべくスムーズな形にしたいところですよね。
よく言われることは、水回りの集約と回遊動線。
ですが、本当にそれで家事が楽になるでしょうか。

キッチンと浴室の関係を考えてみましょう。
家事というとキッチンと洗面浴室を隣接させとなりますが、浴室は多くの人は一日一回だと思います。
お風呂を沸かす時もキッチンのリモコンでスイッチ一つ、お湯も自動でとまります。
極端な話、お風呂は一日一度しか立ち入らない場所です。
問題は洗濯です。洗濯は浴室とセットで脱衣室まわりにあると思いますが、洗濯を干す場所はどこでしょうか?
もし、洗濯物をもってキッチンを通って干場に行くとしたらそれはできれば避けたいですよね。
浴室は極端な話2階でもよいのですが、洗濯に関しては干し場となるべく隣接させることが負担の低減につながります。
では洗濯と浴室を分離していいかというと、それも難しいですよね。

以上より、水回りを集結させることよりも洗濯と浴室と干し場をセットにすることを優先させてはいかがでしょうか。

2022年06月10日

 洗面室の独立

水回りで私が一番提案したいことは、洗面空間の独立です。

未だに一般的には【浴室が一坪・洗面脱衣室が1坪】の最小設計が多くみられますが、
できれば入浴するために脱衣する空間と洗面空間を別にすることをお勧めします。
洗面所は手を洗う、顔を洗う、コンタクトの脱着、髭剃り、お化粧、など朝夜頻繁に出入りするところだと思います。
その際に入浴している人は横で脱衣しなければなく、気を遣う人も多いのではないでしょうか。
また、洗面室はお客様がいらした時に出入りすることも多いです。
お客様に手を洗っていただくには、キッチンのシンクか洗面台しかないですよね。
その際に、洗濯機や下着や生活感があるものも多いスペースにお通しするのもキッチンに入られるのも抵抗があるのはないでしょうか。

洗面空間まではパブリック空間、脱衣室・浴室はプライベート空間、とわけるととても生活しやすくなります。
私共に間取り相談を依頼された場合、何も指定されなければ、洗面空間は独立したものをご提案させていただきますので予めご了承ください。

2022年06月10日

 ダウンオプション

標準仕様を一度見直してみてください。

オプションで追加することは多いと思いますが、逆に標準仕様を落とすこともスッキリして暮らしやすくなるかもしれません。

例えば、お風呂の鏡は標準仕様が多いと思いますが必要でしょうか?

「あったら使う」かもしれませんが、掃除の手間はかかりますしどうしても壁面に凹凸ができたりコーキング(ゴムのようなもの)ができたりします。
お風呂でひげを剃ったりする方は必要かもしれませんが、一度考えてみてください。

キッチンの水栓はどうでしょうか?

おしゃれな形でセンサーがついていたり、浄水器がついていたりしませんか?

浄水器は実際に使われる方には必要ですが、ウォーターサーバーを利用されている場合は不要かもしれません。
使わないのに浄水機能がついているとフィルターが汚れたり逆に不衛生ですし交換のコストもかかります。
水の利用について考えてみてください。

水栓の形は、センサーがついていてもやはり指を使わずレバーを操作できた方が便利です。
手に洗剤がついている状態を想像して水栓を見直してみてください。

 

ただし、余分な仕様を減らしたからといって金額が大きく変わることはないと思います。

というのもカタログに載っている金額は住宅を建てる際には参考でしかないからです。
しかし、減らした分を他のアップグレードに、、というのはもしかしたら対応していただけるかもしれません。
一度交渉してみてください。

例えば30,000円の水栓を20,000円の水栓に変更し、浴室の鏡30,000円を廃止したとしても工事金額が40,000円減になることはありません。

しかし、浴室に手すりを追加するオプション代15,000円をサービスして欲しいと言った要望は可能かもしれません。

工事金額減のための仕様変更ではなく、長い目でみた時の環境向上のための変更だと考えてみてください。


2022年06月10日