私が間取り相談の事務所を開きたいと考えるようになったのは、できるだけ多くの人に住宅に妥協してほしくないという想いからです。
多くの人は、新築する時に何十年分の夢をのせて新しい生活に期待を膨らませるのではないでしょうか。しかし、建築は専門的なことが多く、普段関りがない分野ですのでなかなか全容を把握することは難しいと思います。また、住宅を建てるということはとても煩雑で時間と労力が必要になり、多くの人と関わる必要があります。期待に胸を膨らませていても途中で疲れて、また諸条件を顧みて妥協が必要になったりすることもあると思います。
「契約しないと間取りの打合せをしてくれない」「気に入っている住宅会社はあるけれど間取りが納得できない」「条件が違う会社の比較に疲れた」「間取りの変更を頼んだらいやな顔をされた」「何度も間取り変更をお願いするのに気を遣う」など、大変な思いをすることで家を建てることが重荷になってしまうのはもったいないなと思います。
また、建築側の人間として申し訳ない事ですが、住宅会社側にも人間関係があり何度も間取り変更をされると社内で怒られる・いやな顔をされる雰囲気もあり、お客様に「もうこれ以上間取り変更できません」「これもいいんじゃないですか」と言ってしまう営業マンもいるかもしれません。
そして、お客様への事前の説明が足りず、建てた後に「勝手に決められていた」「こうなるとは知らなかった」となってしまう事も少なくありません。
私は、できないかもしれないけど事前に説明したい、もしくは一緒に妥協点を探りたい、そして納得して家を建てていただきたいと考えます。
初めて家族で家を建てようと話していた時は皆笑顔だったのではないでしょうか。
だんだん決めることが多すぎて、話すことも多すぎて、気を遣うことも増えてきて、大変な気持ちが大きくなってきていませんか?
私は、家づくりを楽しみ笑顔で新しい生活を始めていただきたいと考え、この仕事でお力になりたいと考えています。