間取り相談 例１
例１のサービス間取りチェックより引き続き間取り相談を請けました。
サービス間取りチェックで分かっていたことは下記の２点のみです。
・１階16.5坪、２階13.5坪（バルコニー除く）の計３０坪の２階建て
・家族構成「夫婦+幼児２人」の４人家族。
①現在の間取りで気に入っているところ
②現在の間取りで嫌なところ
③新しい家に望むことを３つ
④ご夫婦の日常の過ごし方（共働きや仕事が不規則か特筆する趣味など）
⑤お子さまの年齢、性別を教えてください。
⑥洗濯の干し方
⑦キッチンのイメージ（オープンな空間か独立した空間かなど、またLDとのつながり方）
⑧その他伝えておきたいこと
①現在の間取りで気に入っているところ
広々としたLDK。
２階の収納が多い。
リビングからあがる階段。
南側にあるLDK。
②現在の間取りで嫌なところ
トイレの位置（１・２階とも）。
１階の収納の少なさ。納戸がない。
子供部屋に差がある(6畳＋ウォークイン、4.5畳＋1畳の収納はバランスが悪い)。
③新しい家に望むことを３つ
主な時間をLDKで団欒したい。
子供に個室を作りたい。
家事がしやすい家。
④ご夫婦の日常の過ごし方（共働きや仕事が不規則か特筆する趣味など）
夫婦共働きで規則的な日中の仕事。
家で映画をみたり、天気のいい日は外で遊ぶことが多い。
来客は少ない。
⑤お子さまの年齢、性別を教えてください。
３歳女の子、５歳男の子。子供は２人の予定。
⑥洗濯の干し方 天気がいい日は１階から出て庭に干したい。
２階のバルコニーは布団などを干したい。
⑦キッチンのイメージ
（オープンな空間か独立した空間かなど、またLDとのつながり方）
オープンなキッチンがいいが、リビングからキッチン内が見えるのは嫌。
キッチンからリビング・ダイニングの様子が分かるようにしたい。
⑧その他伝えておきたいこと
現在はアパートに暮らしていて物が少ないが、今後増えていくと思うため収納は十分に確保していたい。
LDKから階段を上る動線は変えたくない。
娘がいるので洗面台は脱衣室と独立させたい。
トイレはリビングから直接入りたくない。
上記の回答をいただき、まずはこのような形で提案させていただきました。
B案１階
B案２階
１階のトイレを玄関ホールから入る形に変更しました。
LDKの形に少し凹凸をつけ、LとKの距離を近づけました。
玄関横に１間の収納を設け、玄関まわりの収納をつくりました。
２階は大きくは変えずトイレの位置を変更し、子供部屋収納の割を変えています。
このプランと前回のプランで比較し、良くなった箇所と悪くなった箇所など自由に意見を出していただきました。
・DKの形がしっくりこない。
・LDKが東側に面さなくなってしまい残念。
・１階トイレは玄関ホールにあってもいいが、リビングから洗面所を通って入るという前回の案でもいい。
・２階の子ども室が窓が一面のみというのも前から気になっていた。
・子どもの部屋の収納より全体の収納がもっと欲しい。
C案１階
C案２階
C案２階別案
D案１階
D案２階
D案２階別案
C案とD案を提案させていただきました。（D案については面積が０．５坪減となっています。）
リビングにある階段の雰囲気や２階のバルコニーの使い勝手について検討していただきたいと思いました。
バルコニーへ廊下から直接出入りできる動線をつくったり、全ての部屋をバルコニーへ隣接させたりしています。
・２階のバルコニーの使い勝手が向上していていい。
・子どもが喘息気味で、頻繁に布団を干したいので子ども部屋とバルコニーが隣接している方がいい。
・D案のLDKに階段がデザインされているのもおもしろい。開放的な階段もいいと思う。
また、そのために納戸が階段下ではなくなったことも収納が増えてよかった。
・主寝室の収納はできればウォークインがいい。
・主寝室は寝るだけなので、できれば子ども部屋を南東側にしたい。
・LDKはL字型より、原案のきれいな長方形型が広くみえて一体感があって好きだった。
・洗濯は直接西側に出たい。
・２階のトイレが個室に隣接していないのもいい。
２階に関しては希望もまとまり、完成に近づいてきているようですが、LDKの形が不満ということではまだまだです。
色々なLDKの形をみても原案のLDKがいいということは重要視しなければいけません。
E案１階
E案２階
提案したE案です。ここで原案と比較してみます。
１階
・トイレの扉が動線と干渉しなくなった。
・洗面所が独立した。
・脱衣室から外へ直接出入りできるようになった。
・納戸が階段下ではなくなり、玄関からも利用できるようになった。
・LDKの形は気に入っていたためそのまま残した。
２階
・各部屋二面採光が確保できた。
・各部屋から直接バルコニーに出入りすることができるようになった。
・子ども室を東側に配置し、同じ広さに出来た。
・トイレが個室に隣接することなく、動線上に扉が開かなくなった。
・納戸が出来た。
・廊下も採光が二面となり風が通りやすくなった。
お客様とは細かい窓のアドバイスやリビング階段のイメージなどをお話してこちらの間取りで最終とさせていただきました。
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今回は分かりやすいように敷地関係を省いて掲載しています。
実際は敷地内で建物の形を変えた提案や外構などのアドバイスも行っていたり一進一退しておりますので、やり取りは膨大になっています。
ですが、大きな流れは上記のような感じになります。
打ち合わせをしながら、「３案前の方がよかった」や「やっぱりよく考えてみたら・・」や「夫婦で意見がわれていて・・・」ということも多いです。
その場合時間はかかってしまうかもしれませんが、正直に一つでも多くの意見をいっていただいた方が納得のいく間取りは出来るかと思います。
私共は出来るだけ相談していただき、一緒に間取りを考えていきたいと思っています。